年功無序列
前のページでいいましたように、日本の会社でもだんだん成績重視の傾向が強くなってきていることは周知の通りですね。そして外資ではこれはより徹底しています。
- 基本的に勤務年数や年齢という要素は成績評価や人事の際には考慮されることはありません。もちろん社内での過去の業績はそれなりに評価されますが。
- 外資系企業というのは転職組の集まり、というのは以前にもいいました。そしてこのことがいっそうそれを顕著にしていきます。
- 勤務年数20年以上の中年男性社員が、30代半ばの女性マネージャーへレポートなんていうのも当たり前です。外国人社員が日本人にレポートなんていうのもざらです。
- 前の会社で海外営業部長をしてましたなんて日本人がスタッフとして応募してくることもまれではありません。入社すれば単なるスタッフとしてのスタートです。直属の上司も、またその上の上司も自分より年下の人間なんて事になります。
- なかにはこういう事がどうしても気になる人がいるようです。スタッフ側でもマネージャー側でもそうです。気になるのは日本人なら当然でしょう。最近とみに薄くなったとは言え、日本人の心の中には「目上への礼節」などの意識があるのですから。私でも心の中では気にはとめています。しかし、それが業務にでてしまうか、うまく自分の中でいなすことができるかがひとつのポイントだと思います。
- いくら英語がよくしゃべれて外資人間のように見える人でも、こんな部分をうまく自分の中で処理できない人も意外と多いのです。
- ただこれは「目上への礼節」を欠いていいということでは、もちろんありません。難しいもんです。
- 私も自分の部署への応募者を面接することがありますが、この部分が対処できそうにない方はお断りすることもあります。本人が苦労をされますからね。